刃物コラム

狩猟用ナイフ ハンティングナイフ

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一般の方にはあまり身近にない狩猟用ナイフですが、
日本では鹿や猪など害獣駆除のハンターの方が多くいらっしゃって狩猟用ナイフを使用されています。
ハンターが身近にいなくともYou-TubeでJP某さんの動画などご覧になった方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな狩猟に使われるナイフを紹介致します。

剣鉈

通常のナタは頭の部分が平らですが、剣鉈はその部分がカタナの様になっているものを言います。
止め刺し(トドメを刺す)用と藪払いを兼ねて一本持っておくハンターが多いです。
カタナのような形状で迫力ある大きさがコレクターにも人気です。

まず揃えたいのはオーソドックスな白紙割込剣鉈です。

止め刺しに特化した細身の剣鉈。
日本刀と同じ「甲伏せ造り」と呼ばれる
硬い部分を外側にする難易度の高い鍛造方法で
白紙割込に十分な強度を保ちつつ比べ細身に軽く作られています。

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コレクターに人気の黒打剣鉈。
カタナを思わせる大きなブレードが迫力です。

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フクロナガサ

東北の猟師(マタギ)が伝統的に使用してきた片刃の剣鉈。
筒状のハンドルを持っているのが特徴で藪払いや止め刺しに使用する他、
熊と相対したときに杖とあわせる事で力を発揮します。

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ドロップポイント

汎用性があり、狩猟用にかぎらず様々な用途に使えるナイフ。
狩猟解体では止め刺し以外のすべてに使用できます。
これ一本で皮剥まで行うツワモノもいますが、
皮剥を兼用する場合にはセミスキナーを持つ場合が多いようです。

You Tube で JP某さんが大絶賛しているバークリバー。
A-2鋼は錆びやすいながら、切れ味、刃持ちが良く評価の高い鋼材です。
狩猟の解体にはフォックスリバーがオススメ。

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ベンチメイドではハントシリーズとして狩猟用ナイフのラインナップが用意されています。
使用されているCPM-S30Vはステンレスで錆びにくく
切れ味や刃持ちなど使用したハンターから高い評価を得ています。

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質実剛健という言葉がふさわしいコールドスチールのマスターハンター。
日本語を元に名付けられたサンマイと呼ばれるVG-1ステンレス製のブレード。
滑りにくいラバー系のハンドル、実用性重視のナイフは無骨な魅力を感じます。

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実用重視の樹脂系のハンドルとステンレスのブレード
シンプルな構成でリーズナブルな価格を実現しました。
狩猟の最初の一本にオススメの一本。

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スキナー(皮剥)

通常のナイフでは切っ先が尖っているため皮を破りやすい。
そこで先端が尖っておらず円を描くような動きで皮を剥ぐのに適した専用のナイフがスキナーです。
一本のナイフで色々なことを出来るのはロマンがありますが高い技術が必要。
効率よく解体するにはスキナーなどの専用ナイフを用途に分けて何本か持つのが有効です。

スペインの老舗刃物メーカー、ムエラのスキナー。
ジャーマンステンレスを使用した研ぎやすいナイフ。
日本の剣鉈に相当するボウイナイフなどヨーロッパの狩猟用ナイフをラインナップしています。

>>ムエラの狩猟用ナイフはこちら

 

1980年からハンティングガイドを行っているナイフメーカーのラスコマー氏がデザインした高級感のあるスキナー。
ミラー仕上げのブレードが血糊を拭き取りやすくしています。

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1924年から連綿と続くオールドヒッコリーブランド
米国製ながら実用的な簡素な仕様でリーズナブルな価格のスキナーです。
ハガネは錆びやすいながら研ぎやすく、研ぐと切れ味のよいナイフです。
屋内用のキッチンナイフ扱いでシースが付属しませんが
その価格から人気のあるスキナーです。

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ガットフック

皮を最初に切り裂くとき、通常はドロップポイントの刃先を指でガードしながら下から上に皮を裂いていくところ、
ガットフックというフック状のナイフでは刃先を使って開けた穴からフックを引っ掛け、
ジッパーを下ろすように皮を切り裂きます。
スキナーの刃先にフックをつけたガットフックスキナーと呼ばれるナイフがあります。

スペインの老舗ムエラのガットフック付きスキナー。
スタッグ(鹿の角)ハンドルが人気です。

>>ムエラの狩猟用ナイフはこちら

 

CRKTのリーズナブルなガットフック付きハンティングナイフ。
ステンレス製のブレード、樹脂製の滑りにくいハンドルで使いやすいナイフです。

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バードフック(腸抜き)

刃のついていないただのフック。
その名の通り鳥を解体する際、
フックに内蔵を引っ掛けて取り出すための道具です。

イタリア、マセリンのバードフック付き2刀ナイフ。
バードフック付きは少ないようで山秀でもこのナイフのみの取扱です。

>>マセリン ハンティング 2刀 バードフック付 はこちら

 

その他にも股関節周りはフィレナイフを使ったりボーニングナイフを使用するなど、ハンターによって様々な種類のナイフを使用します。中にはカッターナイフで解体するツワモノもいるようです。

アメリカでブレイクしている簡単にブレードが取替できる
カッターナイフのようなナイフ。

>>アメリカで人気のハバロンはこちら

 

ナイフには色々な形があってそれぞれに意味があるもの…。ナイフの形から用途に想いを馳せてみては?

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